警備に大切な常識と協調性。
路上を歩いていると、電柱の上で作業している工事作業者が1名。
その下でピンク色の誘導灯(誘導棒)を無言で振っている無精ひげで、ヘルメットからボサボサ髪がはみ出している警備員が1人。
・・・こんな光景を目にしたことありませんか?
固定電話の工事を受注している下請け業者さんが、警備員1名を連れて作業する場合によくある場面なのです。
クライアント側の考え
おもに乗ってきた軽自動車の駐車禁止取締り対策、作業箇所周りの歩行者の安全確保、歩行者誘導のために警備を依頼するのです。
これが人見知りの激しい警備さんにとって非常に辛い。
クライアント側の作業スタッフと警備スタッフが軽自動車の車内で2人きり。
接客業を好まないから警備員を選んだ人が嵌まる落とし穴なんです(笑)
どうジャッジしても、クライアント側のスタッフさんがおもてなしされる立場です。
警備さんの年齢の上下は無関係。
当然、営業職モードで車内でも望まなければなりません。
作業スタッフさんが、よほどの人格者でなければ、隣り合わせた警備さんを立ててくれるような場面は微塵も無いと考えるのが妥当です。
『車内で休憩とるから、警備さんは外で休憩してねー』と雨降りの街に放り出される。
『煙草吸いますから、我慢してねー!』と副流煙は当たり前。
『臭うんだけど、キチンとお風呂入ってる?』とハラスメント発言される(笑)。
こういう心無い仕打ちにも耐えなければなりません。例えている話は、めったに起こらないかもしれません。
けれども、毎日起きても不思議ではないのです。
ひとつひとつに立腹していては、仕事になりませんし、会社の面子もあります。
クライアントを怒らせるようなケースがあれば、二度と呼ばれなくなります。
立場の上下を餌に意地悪をする人もいるのが、現実世界です。
そんな現実の中で、少しでも優遇してもらえるように身だしなみ、エチケットに気を配るべきです。
道を歩いていると、仙人のような(笑ってしまう風貌の)警備さんを時々見かけます。
そういう警備さんは、どうやって毎日を無難に過ごしているのか不思議でなりません。
・・・警備に携わったことのない人達から見ると、楽そうな姿の裏に、非凡なコミュニケーション能力が備わってたりするスーパー警備員がいます。
その警備さんの見た目は、明日も無精ひげで髪がボサボサかもしれませんよ(笑)
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